童謡「ぞうさん」、皆さんご存知の歌ですよね。
・・・今口ずさみませんでしたか?
実はこの歌詞は、象のこどもが「あんたの鼻は長くておかしいね」と友達にからかわれている場面を想定したものだそうです(出典は「先生方へ埼玉発のプレゼント ポケットいっぱいの宝物6」のようですが、僕も又聞きなもので、違っていたらごめんなさい)。
ということは「そうよ/かあさんも/ながいのよ」という歌詞は象のこどもの言葉ですよね。からかわれた象のこどもはどんな気持ちで答えたのだろう?と考えてしまいます。
その答えは2番の歌詞にありました。
「ぞうさん/ぞうさん/だれがすきなの/あのね/かあさんがすきなのよ」
つまり「あんたの鼻は長くておかしい」とからかわれたことに対し「そうだよ、大好きなお母さんと一緒だよ」と鼻が長いことを肯定的に捉えて、むしろ誇らしげに答えています。ここらへんは作詞者のまどみちおさんの強烈なメッセージを感じます。
自分と違う価値観を持つ人に対して、とかく攻撃的になる傾向にある現代において、非常に考えさせられる歌詞といえます。
この歌詞について、僕は
①親子の絆の強さを歌っている
②「みんな違ってていいんだよ」というメッセージが込められている
と考えましたが、いかがでしょうか。
童謡「ぞうさん」。次に歌うときは、少し違った意識で歌うことになりそうです。