自作曲を発表しようとするとき、YOUTUBEやニコニコ動画が候補になると思います。両方とも「動画サイト」なので、動画を作らなければなりません。
もちろん静止画1枚でもよいのですが、せっかく動画サイトに投稿するんだからやっぱり動きがある方がいいよな・・・と思うのは僕だけではないはず。
ということで、お手軽にMV(ミュージックビデオ)が作成できる「キャラミん Studio」のレビューです。
「キャラミん Studio」とは?
「キャラミん Studio」は、音楽ファイルを読み込んで解析し、3Dキャラクターを自動で踊らせることができるMV作成ソフトです。
音を読み込ませると下の画面になり、赤枠で囲ったところを編集することにより、より自分好みのMVに仕上げることができます。
以下、赤枠で囲ったところを簡単に説明します。
○ビート 読み込んだ音楽ファイルの解析が表示されます。ここで小節に区切ってモーション、カメラが割り当てられます。修正もできますが、基本はあまりいじらないと思います。
○モーション 200種以上ある振り付けを割り当てます。「モーション一覧」からドラッグ&ドロップで割り当てられるので、変更が簡単です。
○カメラ 「右から左にゆっくり動く」とか「左下から回転しながら上昇」みたいな様々なカメラワークができます。曲に合わせてどのようなカメラワークが良いか?と考えるのが楽しいです。
○リップ キャラクターの口を動かします。ただ踊るだけではなく「歌を歌いながら踊る」MVが作れます。
ボーカロイドのVSQXファイルはドラッグ&ドロップでリップ情報を読み込めるそうですが、VSQファイル(ボーカロイド2)は読み込めないようです(僕はボーカロイド2を使っていてVSQファイルなのですが、ドラッグ&ドロップで読み込めませんでした)。
リップ情報が読み込めなくても、手動で口パクできます(曲の進行に合わせて1文字1文字手入力)。3分の曲だと30分~1時間くらいかかると思います。
○フィルター 画面を明るくしたり、暗くしたり、セピア色にしたりできます。「過去の回想」とかセピア色にしたいですよね。そういう時に使うとよいのではないでしょうか。
その他にキャラクターや背景を選ぶことができます。
気になった点
①僕好みの3Dキャラクターの種類が少ない・・・有料無料あわせて約80種類くらいのキャラがいるようですが、「普通の大人の女性」キャラが少ない・・・というか、いません。「普通の大人の女性」はキャラ立ちしないのだろうか・・・(自分で作ったキャラも動かせるみたいですが(pmd、pmx形式)、僕の理解を超える範疇なので略)
②背景が限られている・・・こちらも有料無料あわせて約50種類くらいあります。じゃあ何種類あればいいんだという話ですが・・・多ければ多いほどいいですよね。
ちなみに、僕はキャラミんStudioで作った動画を「透過」または「単色背景」で出力し、他の動画や画像で背景を代用する、という手法である程度「背景の少なさ」は解決できています。この件については別記事で紹介しようと思います。
【追記2019/3/8 記事書きました】
③ファイルサイズが大きい(3分程度の曲で3Gくらい)
④動画サイトに投稿するには別途動画ソフトが必要・・・曲のタイトルや歌詞はキャラミんStudioでは入れられませんので、タイトルや歌詞を入れることができる動画ソフトが別途必要になります。
さいごに
「とりあえず動画が欲しい」人はもちろん「3Dキャラクターで少し凝った動画を作りたい」という人にも良いのではないでしょうか。
実際僕もニコ動投稿初期はキャラミんStudio+pixabayの無料動画の組み合わせでMVを作っていました。↓こんなのとか
キャラミんStudioだけで動画を作り続けるのは限界があるかもしれませんが、このシーンはキャラミん、このシーンは他の動画、みたいに組み合わせて使えば結構使えるのではないか、というのが今のところの僕の感想です。