ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

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【レビュー】Digitalian is eating breakfast【小室哲哉】

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好きな四文字熟語は「小室哲哉」。こんにちは、僕です。

 

Digitalian is eating breakfastは小室哲哉さん(以下小室さん)の1stソロアルバムです。1989年12月の発売なので30年前ですね・・・30年前?!

 

30年前といえば昭和→平成の年じゃないですか。当時の小渕官房長官が「平成」と書かれた色紙を出したのを、ブラウン管テレビの前で正座して見ておりました。

 

ということで、平成最後の年にDigitalian is eating breakfast の全曲レビューです。

 

 

1 DIGITALIAN

インストロメンタルでこの後に続く曲の期待感をあおるような曲です。効果音として車のエンジン音が入っているのですが、これは当時小室さんが所有していた車の音だったと思います(ポルシェだったかフェラーリだったか?)。

 

2 SHOUT

出だし5秒で、あ、この曲絶対かっこいい!ってなります。疾走感あふれる曲。サビの「SHOUT」という歌詞が左右にパンされていてすっげーかっこいいと思いながら聴いていた記憶があります。

「オーザック」というスナック菓子のCMの曲でした。このCMには小室さん本人が出ていて、「今度のポテトは音がいい」というセリフを言っていたのですが、後日ラジオで木根さんが「コミロのポテトは音がいい」とかいって小室さんをおちょくっていましたw

 

3 OPERA NIGHT

この曲はTMNETWORKの「OPEN YOUR HEART」という当時未発表曲だった曲の作り替え、というのは有名な話でしょうか?(OPEN YOUR HEARTは「TMN RED」に収録)。どこかの王宮で優雅に踊る王族が思い浮かびませんか?

僕はこの曲を聴くとなぜかドラクエ4(もちろんファミコン版)の第1章のライアンがいるお城を思い浮かべてしまいます。

 

4 I WANT YOU BACK

この曲を聴くとTMNETWORKのアルバム「CAROL」を連想してしまいます。CAROLの中にありそうな曲ですよね。

mf247という音楽投稿サイトにこの曲のリミックスを小室さん自身が投稿していた記憶があります。小室さんこの曲好きだったのでしょうか。

 

5 GRAVITY OF LOVE

小室さん2作目のシングル曲。オリコンで初登場1位を取ったのですが、ノンタイアップだったにもかかわらず、松田聖子さんのシングル連続1位記録をとめてしまい、「申し訳なかった」というようなことをラジオで言っていた記憶があります。

 

この曲に限らずこのアルバム中の小室さんの唱法で、歌詞の前に「う」という言葉をつけて歌っているところがあるのですが、これは洋楽を意識した歌い方だ、と聞いた気がします(誰が言っていたか思い出せませんが)。なぜこの歌い方が洋楽を意識したことになるのかはわかりませんが、理由があるのかーと一人納得しておりました。

 

ちなみに「カブリオレ幌」ってこの曲で初めて知りました。

 

6 HURRAY FOR WORKING LOVERS

「仕事で働いている女性への応援歌」がテーマ、と小室さんのエッセイ「告白は踊る」に書いてあります。

「逢えるのはベッドの上だけ」とか妄想を掻き立てる歌詞で、当時高校生だった僕は「ぼ、ぼ、ぼくもこんなれんあいをするのだろうか」と色めき立った記憶がありますw

 

7 NEVER CRY FOR ME

この曲、暗い感じがして当時はあまり好きではなかったんですよね。歌詞に「鎧」という言葉が出てきて、何となく「夏草や 兵どもが 夢の跡」的な歌だなと思っています。

 

8 WINTER DANCE

インストロメンタルなんだけど、これがまたカッコイイ。「インストは手抜きの曲」と思っていた当時の僕に往復ビンタを食らわせたい。PureとかSouth Beach Walkとか、小室さんのインスト曲って名曲が多いと思いませんか?。

 

9 RUNNING TO HORIZON

小室さんの記念すべきデビューシングルであり、シティーハンター3のオープニング曲でもありました。当時はシティーハンターつながりということもあり、「GET WILD」との類似点を探していましたね。間奏のメロディーが似てる、とか。

 

Wikiで知ったのですが、DIVE INTO YOUR BODYとどっちをシングルにするか争った曲だそうです。ま、どっちもかっこいいわけですが。

 

10 CHRISTMAS CHORUS

小室さん3枚目のシングル。イントロのふにゃふにゃした音が印象的です。発売がアルバムの直前だったので僕はシングルは買いませんでしたw

シングルCDのジャケットはRUNNING TO HORIZONが赤、GRAVITY OF LOVEが青、CHRISTMAS CHORUSが黄色、と信号色でした(当時は8㎝CD。。。)。

 

さいごに

改めて聴いてみるとシンクラヴィアを導入したてということもあってか、「打ち込み」に対する情熱がすごく感じられます。SHOUTのドラムとか、楽しみながら打ち込んでたんだろうなぁとか、勝手に妄想してますw

 

30年前の発売にもかかわらず、全く古さを感じさせないアルバムです。なんというか、小室さんの才能の溢れ出んばかりの勢いを感じます。っていうか、才能がドバドバ溢れ出ていますw

 

今聞いても色あせるどころか、ますます輝きを放つ、小室さんの原点が詰まった素晴らしいアルバムだと思います。