ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

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東京特許許可局

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実在していると思っていた人が実は架空の人物でショックだった、という思いをした人は結構いるのではないかと個人的に推測しています。例えばサンタクロースとか。

 

僕はシャーロックホームズは本当にいる人だと思っていて、中学生くらいになって架空の人物だと分かって、ずいぶんショックを受けたことを覚えています。

 

 

ベーカー街に住んでいるんですよ?そこまで言われたら信じませんか?

 

ま、サンタクロースもずいぶん大きくなるまで信じていたという純朴な少年でしたから。

 

閑話休題

 

実在していると思っていた施設が、実は架空のものだった、という場合もある。僕にとっては「東京特許許可局」がそれである。

 

「特許」はそもそも許可制ではない、などと言ってはいけない。こどもの世界では特許は許可制なのだ。「特許許可局」が許可を出し、特許が認められる。

 

東京特許許可局は、もちろん東京にある。それも東京のど真ん中だ。-東京のど真ん中はビルが立ち並び、ビルとビルの間を颯爽とビジネスマンたちが歩いている。

 

ビルの谷間を歩いていくと、少し開けた場所に出て、そこには大きくもなく小さくもない公園がある。その公園は木々が茂り、こども達が走り回り、笑い声が聞こえ、鳥のさえずりが響く。

 

その公園の前に東京特許許可局はある。見上げれば太陽に届きそうなほど高いビル。入り口を入ると受付があり、受付嬢が春の陽だまりのような優しいほほえみで迎えてくれる―

 

という場所が僕の中での東京特許許可局だったのです。

 

早口言葉で何回も言わされたせいか、妙に愛着(?)が湧いてしまって、架空の施設だと知ったときはずいぶんガッカリしました。

 

早口言葉と言えば、「きゃりーぱみゅぱみゅ」って最初すごい言いづらかったけど、いつの間にか普通に言えるようになっていませんでしたか?