ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

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事件は現場で起こっている、曲の終わり方について

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曲作りの終盤の壁の一つに「曲の終わり方をどうするか?」というものがある・・・ような気がする。

 

具体的には曲の終わりをフェードアウトにするか、しないか、ということになります。

 

フェードアウトは余韻が残せるというメリットがありますが、「手を抜いているのではないか?」と思われてしまうかもしれない可能性もあります。

 

 

自分の曲で恐縮ですが、「刹那」という曲は不倫の話で、「終わらない二人の背徳な関係性」みたいなことを考えていたので、きっかり終わるとなんか違う感じがして、これは絶対フェードアウトだと思いました。

これ↓

 

作っている曲の物語性だったり方向性がある程度みえていれば判断はしやすいかもしれません。

 

しかし「刹那」のようにはっきりとした方向性が見えている曲は珍しい部類で、その他多くの曲は作っている時は「これは夜っぽい曲だな」とかそんなレベルで、しっかりした物語というか方向性がみえていないことの方が多いです。

 

そもそも最初の選択肢が「フェードアウトするか、しないか」なので、「する」と選択した場合はそれで終了、「しない」と選択すれば、じゃあどういう終わり方にするか?となり思考の選択肢が増えることになります。

 

僕はかつて「選択肢は増やしたくない派」だったので、「とりあえずフェードアウト」でした。

 

しかしニコニコ動画に投稿するようになって、最後まで曲を聴いてくれる人に「とりあえず」でフェードアウトするのは失礼ではないか?という意識が、春のつくしのように芽生え始めました。

 

そういうわけで、今現在は「原則フェードアウトしない、フェードアウトに意味があるならする」という方針です。

 

フェードアウトするにしても、コーラスを加えたり、音数を減らしたりするなどして曲の緩急をつけることはできます。

 

結局フェードアウトは是か非か、ということではなく、必然性はあるのかないのかで考える、ということと、聴き手に「最後までしっかり作り込んであるな」と感じてもらうことが大切である、ということになるでしょうか。

 

・・・などと偉そうなことを書いていますが、今作っている曲も曲終わりをどうしようか絶賛悩み中です。「物語性」とか一丁前なこと言ってますが・・・事件は現場で起こっているのです。

 

さて、どうしようか。。。