ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

MENU

スポンサーリンク

【レビュー】思いどおりに作詞ができる本【作詞】

 

f:id:hieroglyphchang:20190123215743j:plain

僕は趣味で作詞作曲しているのですが、作曲については独学とはいえ、理論の本を買ったり編曲の本を買ったりサンレコを買ったりと、何かと(結果的に)勉強らしいことをしていたのですが、作詞については、まったく何のノウハウもなく、参考になるような本も買っておらず、これは独りよがりもいいところだ、ということに気づきました(気づくのに20年以上かかりましたが・・・)。

 

そこで、何か作詞の指針的な本がないかな、と探しまして「思いどおりに作詞ができる本(田口 俊 著)」を購入したので、レビューいたします。

 

 外観

お世辞にもスタイリッシュな装丁とはいえません。昭和な雰囲気さえ漂います。が、僕はそこに魅かれました。 

数ある作詞本の中でこの本を選んだ理由は「勝負は装丁じゃなくて中身だぜ」という主張を(僕が勝手に)感じたからです。

 

内容

第一章 作詞の基礎

第二章~第四章 作詞のQA

第五章 既存曲の歌詞の解説

 

第一章は作詞の技術的な面を、精神論ではなく理詰めで解説しています。

 

Aメロ、Bメロ、サビの書き方はそれぞれこういう理由でこのように書くのです、という感じで、作詞初心者にもわかりやすく書いてあると思います。

 

最初が「自分の気持ちを書いてはいけない」という項目で、僕はこの本を読むまでは「自分の主張を落とし込む」という考えで作詞していたので、いきなり自分のやり方が否定されたようでムムッと思いましたが、読み進めていくうちに納得しました。

 

Aメロ、Bメロ、サビという曲を想定した作詞の解説なので、欲を言えば「Cメロ、Dメロがある場合の歌詞の書き方」とか「Aメロ→サビの場合の歌詞の書き方」みたいな項目があるとよかったと思いました。

 

第二章~第四章は、読者からの質問に筆者(田口さん)が答えるという体のQAです。「作詞の基礎」を知った上でのQAということで(本文にもありますが)第一章を読んだ後に読むといいようです。

「情景描写の上手な方法を教えてください」とか、歌詞を書く上で実践的なトピックのQA集です。

 

第五章は斉藤和義ユーミンなどの曲の歌詞の解説です。この章は上級者用なのかな?田口さんが一度はこういう詩を書いてみたいという、イーグルスの「Hotel California」の解説が面白かったです。

 

最後に

プロの方の作詞の基礎的方法論みたいなのが知りたかったので、第一章がすごくためになりました。個人的にはここだけでも買ってよかったかなという感じです。

 

知りたいことが書いてあったので、読んで満足、で終わってしまいそうですw

 

本のオビに「どこから何を書けばいい?に明快な答えをくれる作詞本!」とありますが、全くその通りの本でした。