ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

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【レビュー】コード編曲法

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概要

クラシックの「弦楽セレナーデ」を、ボサノバ・トランス・ロック・ファンク・ソウル・ディスコ・テクノ・レゲエ・サルサ・ハウス・アンビエント・ジャズの12ジャンルにアレンジし、その手法を解説する、という編曲本です。

 

同じ題材(弦楽セレナーデ)を各ジャンルにアレンジするので、なぜボサノバっぽく聞こえるのか、なぜソウルっぽく聞こえるのかが分析しやすいと思います。

 

書籍+DVDが1枚ついています。 藤巻 浩 著

 特徴

添付DVDの中は、各ジャンルごとにフォルダ分けされており、各フォルダには様々なデータが入っています(midiデータ、音源設定画面、ムービー、PDF等)。

 

各ジャンルには完成の譜面がPDFで用意されています。打ち出して見比べるだけでも勉強になります。

 

書籍での解説はもちろんですが、音声ファイルの解説もあります(475分)。というか、この音声ファイルがメインなのではないかというくらい濃い内容です。

 

僕は通勤の車の中でこの音声ファイルを聴いていました。聴くだけでもためになるような作りになっており、この音声ファイルを聴いているだけでいろいろな分野のアレンジができそうな気になります(←これ大事)。

 

読んだ(聴いた)感想

読む前はレゲエとかアンビエントなんかは興味がなかったので飛ばそうかとも思ったのですが、せっかく買ったんだしまあ一応読んでみるかと読んでみたところ・・・レゲエとアンビエントが面白かった&ためになったナンバー1.2みたいな感じでした。

 

全く興味がなかった分野が読後好きになっている・・・この本の奥深さというか、凄さみたいなものを感じました。

 

アンビエントなんかはストック音楽にもいいんじゃないかと思い、この本を読んだ後に作ったアンビエントミュージックをニコニコモンズに登録したところ、作品に使用されました。この本のおかげで文字通り編曲のジャンルの幅が広がった・・・ような気がします。

 

音声ファイルは、解説に無駄がないというか、エッセンスの凝縮で、ここまで完成させるのに相当解説文を推敲したんだろうなぁ・・・とヘンなところで感心してしまいました。

 

音声ファイルを聴いていると、DTMの授業を受けているみたいで楽しいです。何より「よし、曲作りをしよう」という気にさせてくれます。音楽の知的好奇心を刺激し、作曲に向かわせるような感じです。

 

ちなみに、各ジャンルに副題(らしきもの)もついているので併せてご紹介します。この副題を見るとどんな内容か把握しやすいと思います。

 

序章 イントロダクション 白鍵上7つの音から成るメロディをさまざまなコードでリハーモナイズ

第一章 ボサノバ ジャンルに即したコードワークを考えてみよう

第二章 トランス ジャンルに即したグルーヴを組み立ててみよう

第三章 ロック  コードが変化してもごり押しできるリフの作り方

第四章 ファンク 黒鍵を使ってフレーズの幅を広げよう

第五章 ソウル  積極的に四度堆積や五音音階を使ってみよう

第六章 ディスコ ひとつのフレーズからバリエーションを生み出す発想

第七章 テクノ  フレーズをトランスポーズした曲作り

第八章 レゲエ  ローファイサウンドとダブの手法

第九章 サルサ  モントゥーノとアッパーストラクチャー

第十章 ハウス  サンプリングを駆使した曲作り

第十一章 アンビエント フィールド・レコーディングについて

第十二章 ジャズ ピアノトリオからビッグバンドへのメロディのハーモナイズ

 

さいごに

内容は中級~といった感じだと思いますが、初心者にもお勧めの本です。

というのも①内容が理解できなくても本を読むだけ、音声ファイルを聴いているだけで作曲意欲が上がるし、音楽的知的好奇心が刺激される②いずれ中級者になったとき役立つ③普通に読み物として(聴いているだけでも)面白い、からです(個人の感想です)。

 

EDMとかケルティック音楽、スパニッシュ・・・などを収録した第二弾が出ることを切に望みまして、レビューを終わりたいと思います。