ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

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誰かの記憶に残る音楽

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 (Curtis CopelandによるPixabayからの画像 )

 

ネットで曲を公開している身としては、多くの人に聴いてもらいたいし、しかるべき批評なんかもいただければいうことなしなんだけど、やっぱり誰かの記憶に残るような曲を作りたいなあ、と思っている。

 

この曲を聴くと別れた彼女を思い出す、みたいな。

 

口口口(くちろろ)というグループの「000000」という曲があるんだけど、僕はこの曲を聞くと、当時付き合っていた彼女のことを思い出す。 

 

まだLINEなんてカゲもカタチもなかった頃-僕たちの連絡のやりとりはメールが主だった。毎日毎日その日の報告を兼ねて夜にメールをしていた。

 

そんな中、彼女はよく「もう寝た?」というメールを送ってきた。夜10時に来ることもあれば、12時に来ることもあった。

 

ある時は「まだ起きてるよ」と返信し、ある時は既に泥のように眠っていて返信できないこともあった。

 

結構頻繁に「もう寝た?」メールが来るので、彼女に聞いてみた。

 

「”もう寝た?”ってメールがよく来るけど、何か気になることがあるの?起きていた方がいいのかな?寝ていると返信できないし」

 

彼女は言った。

「起きていてほしいの。あなたが寝ていると、世界で一人ぼっちになってしまったようで寂しい気持ちになるから」

 

ふーん、そんなものなのかな、なるべく夜は遅くまで起きていようかな、と当時の僕は思った。

 

その時期によく聞いていた曲が「000000」だった。この曲を聴きながら、「今日は”もう寝た?”メールが来ないな。もう彼女は寝てるのかな?」なんて思いながらメールを送ったりしていた。

 

そんなわけで、今でも「000000」を聴くと彼女とのやりとりを思い出し、彼女のことを思い出す。

 

誰かの記憶に残る音楽、作れるように日々精進しなければ。

 

健気に「もう寝た?」とメールを送っていた彼女は、今日も鬼の形相で我が子を怒っていました、というオチでした。

 


□□□(クチロロ)/00:00:00 short ver.