ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

MENU

スポンサーリンク

DTMにおけるエレピのボイシングを考えた

f:id:hieroglyphchang:20190617211135j:plain

録れコン2019に応募し、審査員の方からアドバイスをもらいました。 

www.hieroglyph.work

  その中で「エレピについては、ボイシングやフレージングなどにもう一工夫こらしてエレピらしさを表現できているとよいと思います」というアドバイスを受けました。

 

僕がエレピを選んだのは「何となく曲の雰囲気に合うから」で、それ以上の深い理由はなかったのですが、エレピのボイシング?エレピらしさ?それっておいしいの?・・・というレベルだったので、調べてみました。 

 エレピとアコピ

まず、エレピエレピ言うてますが、正式名称は「エレクトリックピアノ」です。

 

ちょっと話は逸れますが、僕はこの「エレピ」の対のピアノとして「アコピ(アコースティックピアノ)」というものがあると思っていて念のためwikiで調べたところ、wikiに「アコースティックピアノ」という項目がなくて少しビビりました(2019.6.17現在)。

 

一般的には「アコースティックピアノ」と言わないのでしょうか?DTM界隈では普通に言っているような気がしますが・・・グランドピアノとアップライトピアノをあわせてアコースティックピアノ(アコピ)と言うと思っていて、このブログでも「アコピ」と言えばグランド&アップライトピアノのことと思ってください。

 エレピのボイシング

で、エレピとアコピは何が違うのかと言えば-まぁいろいろ違うのでしょうけど(雑)-作曲的には「音」が違います。音色にもよると思いますが(エレピといっても色んな種類があるようですから)、エレピは厚みがあって、広がりがあって、浮遊感があって・・・という感じ。アコピは(エレピと比較すれば)タイトで締まったイメージの音。

 

同じピアノなのにエレピ特有のボイシングなんてあるのか、と言えば、「ある」のでした。

 

エレピはその音色から、基本はオープンボイシングにした方がよい、ということです。

最近購入した「DTM打ち込みフレーズ制作技法」のエレピの項目に

少ない音数で広がりを出すボイシング・スタイルがポイント

 と記述がありました。

 

僕が応募した曲のエレピも、音色等を考慮するとオープンボイシングの方が良かったように思います。アコピとの違いを全然考えていなかった僕はクローズドボイシングにしていて、審査員の方は音が詰まっている印象を受け、上記のアドバイスになったのではないでしょうか。

アレンジとミックス 

またまた話は逸れますが(逸れてばっかり)、以前何かの本で「ミックスがうまくいかない時はアレンジから見直すこともある」というような趣旨の文章を見たことがあり、その時はなぜミックスの作業にアレンジが関係するのだろうと疑問でした。

 

(エレピに限らず)ボイシングを変えることで、あるいは音数を変えることで(増やしたり減らしたり)、ある音域にかたまった音を分散させ、ミックスしやすくする、という意味もあるのかなと、ふと思いました。

 最後に

ということでいろいろ気づいた点が多かったのですが、一番びっくりしたのは天下のWikiに「アコースティックピアノ」の項目がなかったことですね。

なぜないのだろう?と考えると夜もぐっすり眠れ・・・ますけどね。