アニメやマンガの社会的地位は、昔と比べたらずいぶん良くなったなあと感じます。
例えば「アニメの声優になりたい」といっても、今なら「よし、頑張りな」という空気だと思いますが、僕が学生の頃は「はいはい、夢見てないで勉強して」みたいな感じでした。
今では「世界に発信される日本が誇る文化の一つ」的な地位ですよね。よかよか。
個人的にも、小学校中学年くらいから四半世紀以上「週刊少年ジャンプ」を買い続けていたくらいなので、マンガは大好きです。
マンガを読んで教訓を得ようとか、名言を探そうとか、そういった「何かを得よう」として読んでいるわけではないのですが、何も考えずに読んでいても、ときどき心に残る言葉があります。
ONE PIECEのエンポリオ・イワンコフのセリフで「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!」というのがあって、この言葉にはずいぶん励まされました。
10年位前かな?仕事が大変な時期がありました。とあるイベント関係の仕事で、イベントを成功させるために仕事をしていたわけですが、あまりにも膨大な仕事の量に、「今この作業はする必要があるのだろうか?この作業をしなくてもイベントの成否には関わらないのではないだろうか」と考えるようになってしまいました。
もちろん仕事の一つ一つはイベントに直接的であれ間接的であれ関係しているのは承知していたのですが、夜遅くまでの残業が続き、精神的にも体力的にもしんどかった時期だったので「ここまでやらなくてもいいんじゃないか、もうちょっと手を抜いてもいいんじゃないか」と思うようになったんですね。
実際、例えば企画案にしても、どこまで詰めるかは自分自身が決定することで、本来なら詰めなければならないんだろうけど、詰めなくても流れで何とかなるんじゃないかな・・・みたいなのが結構ありました。
そんな時にイワンコフの「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!」が頭の中を駆け巡ったのです。
そうだよな、イベントを成功させる(≒奇跡)なら諦めちゃだめだよな、ちゃんと詰めなければいけないところはがんばって詰めてみよう。諦めずに愚直に誠実に仕事をこなすことがイベント成功の唯一の道だ、と自分に言い聞かせて、仕事と向き合いました。
もちろん無理をしすぎて心や体を壊してしまっては元も子もないので、そこら辺の加減は自分自身でしっかり見極めなければいけないのですが、あのイベントで少なくても自分の中では全力を尽くし、納得のいく結果となったのは自信になりましたし、それはイワンコフの言葉のおかげなのです。
そんな訳でイワンコフには足を向けて眠れません。
今年こそお礼を言いにカマバッカ王国に行きたいのですが・・・革命軍ってどうなったんすかね?。