歌詞を書く際に「月(moon)」というモチーフは様々な場面で用いることができる、とっても便利な言葉なんじゃないかなぁ、と月を見ながら思いました。
例えば
①ある時はいつも励ましてくれる「友達」
②ある時は心の支えとなる「恋人」
③ある時は優しく包み込むような愛情を持つ「母親」
④ある時は自分の心象、心理
を投影させることができ、さまざまなシチュエーションで登場できそうな気がします。
手前の曲で恐縮ですが、僕が以前作った「離れていても」という曲では、月が二人の(心理的な)距離を縮める役割で出てきます。月を媒介として二人がつながっているというイメージ。上の番号で言うと②でしょうか。①でもいいけど。
これ↓
太陽との比較
『古事記』では黄泉の国から戻ったイザナギが禊を行った時に右目を洗った際に生まれたツクヨミ(月読の命)が月の神格であり、夜を治めるとされている。同時に左目から生まれたのがアマテラスで、太陽の女神である。
上記wikiより、「月」の比較対象としては「太陽」になると思うのですが、太陽では月ほど小回りが効かないように思います。
太陽とはそこにあるだけでありがたい、みたいなある種絶対的な存在で、月ほど「身近な存在」として歌詞には登場させにくい、という気がします。もっと大きな、例えば「何かの象徴」みたいな場面で使われそう。
愛を語るならやっぱり「月」かなぁ。。。
月/狂気
西洋では月が人間を狂気に引き込むと考えられ、英語で "lunatic"(ルナティック)とは気が狂っていることを表す。
またまたwikiからの引用ですが、月で「狂気」をイメージさせることもできそうです。
なんといっても月と狂気で最初に思い浮かべるのはピンクフロイドのアルバム「狂気(The Dark Side of the Moon)」です。っていうか、これ以外に思い浮かばないけどw
今更ながらアルバムのテーマに「狂気」ってすごいなぁ。。。
さいごに
ちなみに僕が「月」の歌詞で好きなのは槇原敬之さんのアルバム『PHARMACY』(1994)収録の「TWO MOONS」という曲の「今日は満月 狼にもなれやしない」って部分です。
気弱な男の、自分自身に対する「不甲斐なさにも似た心の叫び」が滲み出ていて「わかる、わかるよぉぉぉぉ」と叫ばずにはいられないのでした。
そんな僕も今では月が出ていなくても狼に・・・・・
嘘です。いつもチワワなぼくちんでした。