歌モノの曲でどこから作り始めるか、というのは人によって違うと思うのですが、僕はコード進行から作ることが多いです。その後にメロディーライン。
基本的にはコード→メロディー→ドラム&ベース みたいな感じなのですが、いいメロディーが浮かばない時はメロディーをすっ飛ばして作ることがあります。
つまりコード→ドラム&ベース→メロディーの順番ですね。
そうすると、コード、ドラム、ベース・・・が鳴っている中で、メロディーを考える、ということになります。
そこでうんうんと唸りながら・・・というのは比喩ですが、何回も曲を聴きながらメロディーを考えることになります。が、そもそもいいメロディーが思い浮かばないからメロディーをすっ飛ばしたわけで、なかなか苦戦するわけです。
そんな困ったちゃんな状況の中で活路を開いてくれるのが、「付点八分音符」のリズムなのです。
これ↓
二拍の中に「付点八分+付点八分+八分音符」というリズムで適当にキーボードを弾いていると、何となくいい感じのメロディーができることが多いのです。
「付点八分+付点八分+八分音符」は小室のてっちゃんが好んで使っていたリズムで、小室さんにあこがれて作曲を始めた僕としては、当然の如く影響を受けているのです。
そんな訳で僕の中では「困ったときの付点八分音符」という公式ができあがり、重宝しているのでした。
この「付点八分+付点八分+八分音符」の譜割りは、日本人の体に沁み込んでいるリズム、というようなことがキーボードスペシャルに書いてあったような気がします。
島国日本では漁業で生計を立てている人が多く、「よーいーしょ、よーいーしょ」と網を引くリズムが「付点八分+付点八分+八分音符」なのだ、という内容だっと記憶しています。
◇◆◇♡う・ん・ち・く♡◇◆◇
日本人が3拍子のリズムが苦手と言われているのは、海外では馬に親しんだ民族が多く、馬の歩く「ぱっか、ぱっか」というリズムが3拍子で、海外ではなじみがあるリズムだけど日本ではなじみが薄いから、ということが理由の一つと言われている・・・みたいです。(参考 渡邊健一著「音楽の正体」P172)
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浅倉大介さんのソロシングル「COSMIC RUNAWAY」は、ほぼ全編メロディーラインが「付点八分+付点八分+八分音符」で、「すげぇ徹底してるな」と思ったことがあります。
「付点八分+付点八分+八分音符」の魅力はいろんな人を虜にするのだ。