B’zのニュー・ミニアルバム「FRIENDSⅢ」が発売されました。
早速購入して聴いています。
しかしながら僕は毎年この時期になると初代FRIENDS(以下FRIENDSⅠ)が無性に聞きたくなるので、FRIENDSⅢが発売されたにもかかわらずFRIENDSⅠも聴いています。
そこで改めて思ったのが、FRIENDSⅠの完成度の高さです。
今更僕が「完成度の高さです」とかいってFRIENDSⅠについて語るのもどうかと思いますが、こんな気持ちになるのは今しかないような気がするので、記すことといたします。
FRIENDSⅠの魅力
①起承転結がはっきりしていてわかりやすい
いつかのメリークリスマス(起・過去の思い出)→僕の罪(承・再会)→恋じゃなくなる日(転・揺れる思い)→どうしても君を失いたくない(結)という風に。
この分かりやすさが魅力の一つかなと。
ところでFRIENDSⅠの中で有名な曲といえばいつかのメリークリスマスですが、FRIENDSⅠ全体の物語性をドラスティックにしている重要曲は「転」の「恋じゃなくなる日」ではないかと思っています。
曲調、歌詞、タイトルも含め、すべてがドラスティック。ただ単にドラスティック言いたいだけじゃんと言われそうですが、「僕」の揺れる思いが十二分に伝わる歌詞、曲だと思います。発売当時は「真夜中歩道で突然その腕を 組んできた君はとても綺麗で そのまま僕はじっと空を見上げてる 恋じゃなくなった日の空を」という歌詞を見て、オレもこんな恋がしてぇぇぇぇぇ!!と唸ったものです。恋じゃなくなった日の空は、冬の空でとても澄んでいて星が綺麗で・・・と妄想がはかどりました笑
②様々な解釈ができることで物語に深みが出ている
今でこそネットで様々な解釈が見られますが、発売当時(1992年)はインターネットは普及しておらず、様々な人の様々な解釈はネットでは見られませんでした。が、僕の友人内というごく狭い範囲でさえも、これはハッピーエンドだとか、ハッピーエンドではないとか色々な意見があったと記憶しています。
具体的には「転」の恋じゃなくなる日と「結」のどうしても君を失いたくないの2曲ですね。
「恋じゃなくなる」とはどういうことなのか、その後の話と思われる「どうしても君を失いたくない」で二人はどうなったのか。意図的かどうかは分かりませんが、様々な解釈ができる歌詞によってFRIENDSⅠの物語に深みが出て、それが魅力になっているのではないかと思います。
①の「わかりやすい」と相反するような気もしますが、総論ではわかりやすく、各論では様々な解釈、という感じでしょうか。
③タイトル
そしてFRIENDSⅠの最大の魅力は「FRIENDS」というタイトルではないでしょうか。
男女のラブストーリなら「LOVERS」でもよかったと思うのですが、FRIENDSというタイトルにしたことにより、男女に限らないより普遍的な「二人の関係」を示せているのではないかと思います。
最後に
ということで、FRIENDSⅢ発売直後にFRIENDSⅠの魅力を語ってしまいました。
FRIENDSⅢはこれから聞きこむ所存です・・・と言いたいところだけど、やっぱりこの時期は・・・あわただしく12月のあかりが灯りはじめてますからねぇ・・・